沙羅からのお便り 2013年11月6日

友人の娘さんのIさんからマウイ島で過ごしたバカンスの写真がきれいなアルバムになって送られてきました。

オレゴン州ポートランドに住むI夫妻から、「少し長い休暇が取れたのでマウイ島のコンドミニアムに行くのでよろしかったらご一緒に」のお誘いに甘えて友人たちと出かけました。幼い頃から60年以上のお付き合いの友人たちとの旅は、家族旅行のような気楽さで楽しいものです。

ちょうどアメリカの祝日だったようで、いたるところでハワイアンのショーが開催されていました。

夕食時のレストランでも、午後の公園でも、楽しそうに踊る女性たち、力強く軽やかに踊る男たち、数組の踊りのグループが休憩をはさんで40分ぐらいのショータイムを数回繰り返すあいだ歌い手は休みなく高くよく響く豊かな声で歌い続けています。笑顔を振りまきながら。

私たちはセコイアに似た大きな木の下の芝生に転がってアイスクリームなどを食べながら観ているわけですが、実に楽しそうに歌い踊っていました。

最近のライブハウスの経営が思わしくないのは、不況の影響もあるけれど、観るよりも演じ歌う方が楽しい、受け取るよりも発信する方が面白い人々が増えたからかもしれません。《歌い続けて》の歌詞のように~ ♪舞台の上で死ねたら本望♪~ と歌い続けることを望む歌い手たちがプロ、アマを問わず増えました。皆さん本当によく歌います。
古希のお祝いに、喜寿の、最近では傘寿のお祝いのソロコンサートをご自身で開催する方のニュースも聞こえてきます。

昔シャンソニエを始めたばかりの頃、有料のチケット制で《アニバーサリー コンサート》を開催する歌い手さんに眼を丸くしたことがあります。私の感覚ではお誕生日は祝って貰うもの、おめでとう!とプレゼントをいただくものでした。自らの誕生を有料のチケットをお客様に買っていただいて、ステージの上で華やかに自らを祝う?! 不思議な世界でした。でも今は当たり前に行われていますし、私も特別驚いたりしなくなりました。

様々な家庭の事情を抱えて、毎日が大変な方も、沙羅のひとときを精いっぱい楽しんで元気を充電して帰っていかれます。私もお客様からエネルギーをいただいて楽しく過ごしています。

1年に1~2回出かける幼友達との旅は伊豆でも、日光でも、ハワイでも結局は食べてお喋りに明け暮れて終わります。行き先はどこでも同じようなものですが、やはり少し違いますね。

年を重ねて最近の旅の終わりは「ごきげんよう」から「元気でいましょうね!」のご挨拶に変わってきました。

みなさまもお元気で! またお目にかかれますように!!

沙羅 店主