沙羅からのお便り 2013年12月18日

戦前の日本のような北朝鮮の独裁政治のニュースと秘密保護法の強硬採決のニュースに心を暗くしていたある夜、テレビで現在は韓国に住んで壁広告の絵を描いている脱北青年が話していました。「自分の国しか知らないから、政治に不満や疑惑を持ったではない。食べるものがないから、餓死したくないから家族と逃げた」そして生き残ったのは自分だけだったと。すぐ近くの国のことなのです。涙が止まりませんでした。

食べ物を捨てることが世界一の国、健康のために食べない、カロリー消費のために歩く・・・飽食の日本に暮らすことは幸せなのです。でもどこか変で後ろめたさが残ります。

年末を迎えて沙羅は特別企画のコンサートを開催中です。毎年末に応援をお願いしていたシェフが、千葉駅北口に建築中だった再開発ビルが完成して、とてもおいしいピザの店《Zao》を再開されたので、沙羅のお料理は店主の私が作ることになりました。
8年ほど前まで本業だった建築デザインの仕事は物を作成することでした。洋裁も日曜大工や簡単な電気製品の修理も好きでしたので、作るという意味では私にとってお料理も同じようです。楽しんで調理に励んでいます。「結構いけるよ」とのお褒めの言葉をお客様や歌手の方々がくださるのを真に受けているわけです。

今月の献立は《フルーツサラダ・白身魚&牡蠣のフィオレンティーナ(生クリーム煮)・ローストビーフ・デザート・珈琲》プロではないので、素材そのものの美味しさに助けられているわけで、どこのレストランにも登場しないすべて手作りの家庭料理です。
昨年末よりコンサートの開催日を減らしました。どの開催日もたくさんのご予約をいただいています。自信はありませんが《おもてなし》の心の味を料理に添えてスタッフとともに頑張ってみます。

来春は少し長くお休みをいただいて、11日(土)昼  林えみさんの新春コンサート「ちんとんシャンソン」和と洋のコラボ。夜のLive 「米田まりの世界を遊ぼう」でスタートします。新年度は土、日の午後のステージを、リーズナブルな料金でお楽しみいただける企画を多くします。老若男女で音楽を楽しみましょう!!

沙羅 店主