沙羅からのお便り 2013年7月16日

沙羅からのお便り 7月16日

暑中お見舞い申し上げます。

お元気でいらっしゃいますか

 

この50年の間に「気温は10℃近く上昇」しているとのこと。「太陽が危ない!」時代になったこと、不安がたくさんの時代になりました。

5月のある日、ご縁があって《田嶋陽子さんと3名の歌手のコンサート》を開催しました。

大学の教授であり、国会議員をされたこともあり、テレビでもお馴染みの田嶋さんはシャンソンも歌っておられます。

人前で歌うことを望む方には、相応の声とリズム感とが天性備わっているのだとつくづく思います。

田嶋さんは初夏の午後、、とても声量のある伸びやかで大らかな声と、優れたリズム感で《歌とトーク》の素晴らしいステージを創造し、お客様をおおいに楽しませてくださいました。

幕間にマネージャーさんに何か言っておられます。「あまり言わない方がいいよね、あまり言ってはまずいよね。ウン言わない、言わないようにする・・・」

田嶋さんは、1部のステージで、歌の間のトークの時、平和と憲法についてのお話をしたことについて懸念を感じておられるようでした。でも平和への熱い思いを言わなくてはいられない・・・。

私が日本国憲法全文を初めて読んだのは10年ほど前でした。この憲法によって女性は参政権を与えられ、すべての人々が尊重されて生きることが保証されたわけです。外国から押し付けられた憲法だという方がいますが、だれが作ったとしてもすぐれた良いものならいいじゃないですかねえ。現実はあまり周知されていなけれども、国会で長い時間かけて審議されつくして誕生した憲法だということです。

「でもその憲法が危ない!=私たち国民が危ない!」田嶋さんと同じように私も思います。憲法が一般の法律と同様に過半数の賛成者で変えられる! 大変なことが提案されています。そして国民を守るための憲法に為政者にとって都合の良い文章が付加されようとしています。

戦争を知らない政治家が大勢いる時代になりました。たくさんの人が戦死し、戦禍に逢い、言い尽くせない苦しみと悲しみにもがき苦しんだあの戦争は遠い歴史上の出来事としてしか感じられないということなのでしょうか。まるで隣組のお付き合いのごとく、日本もよその国と同じように戦える国にしなければ、などという言葉を恐ろしいと思います。

私が発信する言葉に耳を傾けてくれる人少ないと思います。でも田嶋陽子さんの発信ならば、多くの方が聞いてくださるに違いないと思いました。「話す機会があったらどこへでも行きますよ!」の言葉に感動して7月7日の《田嶋陽子トーク&歌の集いVol.1》の開催が実現しました。

改憲が実施されてしまったら私たちの社会はどのような変化が予想されるか、解りやすいお話と素敵な歌のひとときをお客様130名と共有できた時間でした。

よく考えてみます、再び発言の自由が脅かされたり、父や夫や子供孫たちを戦場に送ることがあったら、その責任は男性だけではなく、母であり女性である私たちの責任でもあると感じています。

沙羅 店主