沙羅の歴史
 1989年(バブル経済社会が終わりの頃のことです)シャンソニエ(シャンソンのライブハウス)バーとしてスタートして20年目を迎えました。銀巴里が閉店した年にオープンしたことになります。間口が2間奥行き4間、8坪の小さな小さな店でした。建築意匠を本業として超多忙の日々を送っていた私が、ふとしたことから、オープンした沙羅は、翳りの見え始めた景気をよそに、マダムとして素晴しい素質を持つ、Tさんの活躍もあって、ユニークな魅力的な店として、連日盛況を続けました。

 6年後、魅力あるTさんは独立を宣言し、近くに店を持つことになると、私の手には負えない沙羅と「音楽の灯を守り続けたい」願いだけが残りました。途方にくれて見つけた道は、ライブ、コンサートだけをメインとする店に転向すること。13,5坪、35席。本八幡駅一番街商店通リの真ん中に移転。細々と運営の8年後、本業を退職し、専業としてかかわるようになり、やはり試行錯誤の末、「音楽の灯を守り続けたい、多くの方々に音楽にかかわっていただきたい」と3年半後に移転を決意、2008年4月、常設70席、補助椅子を含めて90席のホールをオープンし、エスパース デュ コンセール(コンサートの広場の意)「沙羅」として再スタート。

20年を経ても未だ、初心者マークをはずせない私自身を恥じながら、私が愛する、この街角に灯した音楽の灯を守り育てて生きたいと心からねがっています。

 「街の片隅に心を歌う人がいる、豊かなひと時を分かち合う友がいる」ご一緒にすごしましょう!このひとときを。

沙羅オーナー・内山ゆ里子

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